ゼイリブ
1988年のアメリカ製作SF映画。
貧富の差が激しい物質主義の社会で、ホームレスのナダは必死に仕事を探し、仕事場であったフランクにホームレスキャンプに連れていってもらいそこに住むことに。
TVやメディアには贅沢な暮らしや人々があふれている。
たった一つのTVをホームレス達が見ている中、画面が乱れ、この世界は秘密裏に欲をかきたてるような信号を送る何者かに支配されているという映像が流れる。
その映像を見たあとに一人のホームレスが隣の教会へかけこみ、不審に思ったナダは教会を調べることに・・・
前情報なしに映画を見ていたら普通の社会風刺の映画に見えると思うのですが、中盤でナダが教会が隠していたものを見つけてから急にSF要素がはいってきます。
ナダは自分の感性に正直な人物で、他人を助けるのに無意識のうちに動いてしまうタイプです。
物質主義で特急階級だけが豊かに生き、他の者を搾取する宇宙人が作り上げたこの社会を壊そうとします。
とは言っても、宇宙人に気づき恐怖と憤りを感じ、すぐに宇宙人を襲います(笑)
直情的です。
何人もの宇宙人を殺し、お尋ね者となったナダがフランクに宇宙人のことを伝えようとするのですが、厄介事に関わりたくないフランクはナダにただ立ち去れと言います。
しかし諦めないナダ。
ナダとフランクは暴力で互いの主張を通そうとするのですが、喧嘩シーンの長いこと長いこと(笑)
これで決着がついたかな?と何度思ったことか。
喧嘩シーンを含め、ところどころ今の他の映画ではみられないようなシーンがあり楽しめました。
最後はアメリカンヒーロー的な終わりで、なんともエンターテイメントな映画でした。
★★★★☆(3.5かな)